カテゴリ: 報告


酷暑の夏も、峠を越したようです。
ようやく過ごしやすい季節になってきましたね。

今日は新しい方、S.I様が参加してくださいました。

また、H.Yさまが、web本棚サービスアプリ、ブクログを紹介してくださいました。



パソコンとスマホ(アプリを登録)でデータを同期出来ます。

老眼の方はパソコン版がおすすめです。

 

本を検索して出て来たら登録します。

そうると本棚をクリックすると自分の読んだ本が並んでいます。

本を「読んだ」で登録するとレビュー(公開される)が書けます。

下の方にメモも書けるので公開されたくないときはこちらに書きます。

 

◆ブクログとは

https://booklog.jp/about

 

使い方についてのブログ

 ↓

Web上に本棚を作る「ブクログ」がおもしろい

https://www.pc-weblog.com/booklog/

 

◆読書の常識が変わる!ブクログという読書管理アプリの使い方を徹底解説!

http://shareblog.info/archives/5689

 

ブクログは、本の感想や評価をチェックしたり、
webやアプリで本棚
をかんたんに作成し、
感想やレビューを書いたり、読書の管理・記録をすることができるアプリです。

皆様、読んだ本の記録に使われてみたらいかがでしょう。

さて、今日の報告です。

ぼくはいしころ
坂本 千明
岩崎書店
2020-09-14
紹介者:H.Yさん

絵も素敵。

犬派のわたしもすっかり猫の気分になって泣けました。

よかったねと。

猫の話だけど、ネグレクトされている小さな人間の子どもの話のようにも思えました。

 



クスリに殺されない47の心得 必携版 体のチカラがよみがえる近藤流「断薬」のススメ
近藤誠
アスコム
2018-02-17
紹介者:H.Yさん

読み終わったタイミングで、近藤誠さんの訃報を聞いてショックです。

クスリもワクチンも一大産業なので、
本当に患者さんの立場にたってクスリの害を言い続けるのは大変だったと思います。

全部飲まなくていい、とかちょっと極端な気もしますが、
不都合な真実を伝えてくださってありがとうございました。



パチンコ 上 (文春e-book)
ミン・ジン・リー
文藝春秋
2020-07-30
紹介者:H.Yさん

アメリカで100万部以上売れた四世代にわたる在日コリアン一家の話。

日韓併合時代の少女が未婚の母になり、牧師と結婚して大阪に渡ってきて、
義兄夫婦と助け合って、働いて働いて生きていった。

差別の中で、子どもたちも過酷な生き方をしてゆく。

韓国と日本の状況、在日という存在が庶民の生活を通じて理解できる小説。


パチンコ 下 (文春e-book)
ミン・ジン・リー
文藝春秋
2020-07-30
紹介者:H.Yさん


紹介者:K.Nさん


COWA! (ジャンプコミックスDIGITAL)
鳥山明
集英社
2014-04-04
紹介者:K.Nさん


残り者 (双葉文庫)
朝井 まかて
双葉社
2019-06-13
紹介者:C.Tさん


無暁の鈴 (光文社文庫)
西條奈加
光文社
2021-04-13
紹介者:A.Nさん


神よ憐れみたまえ
小池 真理子
新潮社
2021-06-24
紹介者:A.Nさん


閉鎖病棟(新潮文庫)
帚木 蓬生
新潮社
2014-11-14
紹介者:A.Nさん

 8月の栞の会のブログに「ぜひ読んでみてください。」とあったので読みました。
以前「楡家の人」が流行りましたが、北杜夫と同じく、作者自身精神科医。
本当にこんな外部に開かれた精神病院があるのかと思いました。
院内もみな楽しそう。
働く医師や看護婦さんもほとんどはとてもいい方で、
患者の出自を把握し患者の声を聴き、人間として対等に接し、
協力し合えるよう演劇公演まで患者中心に企画する。

 警察は犯罪を起こして精神病と認定されると病院任せ、
病院の方は治療だけでなく犯罪防止まで取り締まらなければならないという指摘、
精神科の実態を知る思いでした。

 最後は涙涙の盛り上がり、私自身、命の尊さ、生き抜こうとする気持ちの大切さを、
精神を病んだ患者から教えられました。

 欲を言えば、少しディテールが細かすぎ。
登場人物が多く、誰が誰やらわからなくなりました。
最後に、秀丸さんとチュウさん、
島崎さんが力強く生きようとする姿に持って行きたいのであれば、
もう少し人物を絞って描いてくれたほうが親切なのではないかと、
もっとも、作者は精神病棟に暮らす患者たち一人一人の姿を
幅広く知ってほしくこの本を書いたのかもしれませんが。


千日のマリア (講談社文庫)
小池 真理子
講談社
2017-11-15
紹介者:A.Nさん


 8編の短編から成っています。
小池真理子の作家としての力量がまた感じられた作品でした。
いろいろな人生を歩む人々を、多様に想像、設定し、心の奥にある心象を描き切る、
自然の風景を絡ませながら純文学に昇華する、素晴らしい本だと思いました。

 どの作品も「言わない・触れないこと」をテーマにしていると思います。
長く生きていくうえで、思っても、分かっても、
訊いてはいけないこと、触れてはいけないことを人は持っていると思います。
瀬戸内寂聴さんも、井上荒野さんの書いていることが真実であれば
「井上光晴氏と関係を持っていることを、
自分の口から発してしまったらみんなが傷つくだけ」
と思い最後まで口にしなかったのだと思います。
心の中にしまって人生を閉じる、大小はあるでしょうけれど各自持っているのだと思います。


ソナチネ (文春文庫)
小池真理子
文藝春秋
2017-02-10
紹介者:A.Nさん
 小池真理子さんは、性的な描写にも優れているのだとつくづく感心しました。

 男と女の性を通した触れ合いを、男性の動作を実に丹念に、
その時の女性の心の動きを迫真豊かな表現で書いています。
4作目の「ソナチネ」は、婚約者のある30代のピアノ教師が、
金持ちの生徒の発表会で隣の席に座っているプレーボーイと言われる男から
すり寄られていく様を、細やかな男の指の動きと、彼女の深まっていく快感を、
ディアベリのソナチネに合わせ書かれています。
「千年萬年」は孫を持つ50代の女性。
孫が置いて行った亀の生命力を軸に、
初めての指圧院で施術を受け性の再燃に至っていく様を描きます。

 巻頭に新川和江の本からの引用が記されています。
「むらさきの輪をくぐったのよ。いくつもいくつもくぐったの。むらさきの輪を」
「神よ 神よ なにが間違っていたのだ?どんな背徳がこの森かげにあったのだ?」

 彼女たちが陥っていく性の深みを暗示していることが読後に分かりました。

 

もう別れてもいいですか
垣谷美雨
中央公論新社
2022-01-07
紹介者:M.Kさん


紹介者:M.Kさん


どっこい生きてる90歳 老~い、どん! 2
樋口 恵子
婦人之友社
2022-04-25
紹介者:M.Kさん


後悔病棟 (小学館文庫)
垣谷美雨
小学館
2017-04-28
紹介者:K.Oさん


紹介者:K.Oさん


ブルース (文春文庫)
桜木 紫乃
文藝春秋
2017-11-09
紹介者:K.Oさん


世界名画の旅 (2)
朝日新聞日曜版「世界名画の旅」取材班
朝日新聞社
1986-02T
紹介者:A.Oさん



泣き虫ハァちゃん (新潮文庫)
河合 隼雄
新潮社
2010-05-28
紹介者:A.Oさん


紹介者:Y.Oさん


鯨の岬 (集英社文庫)
河﨑 秋子
集英社
2022-06-17
紹介者:Y.Oさん


世阿弥最後の花
藤沢周
河出書房新社
2021-06-18
紹介者:M.Sさん


*物語の舞台を訪ねてきました。

 藤沢周「世阿弥最後の花」を読んで、世阿弥が立ち寄った長谷寺(ちょうこくじ)と、
数年を過ごした配流先の正念寺とを訪れたいとずっと思っていましたが、
先週、念願が叶って、ツアーで行ってきました。

 

 このツアーは、古い寺や廃屋になった家の蔵など“佐渡の文化財”をめぐるツアーでしたが、
真夏日の明るい空の下をバスで移動しながらの訪問は、
世阿弥がいた時代とは全く異なる世界だったと思います。

 

 長谷寺は広大な敷地に建つ立派な寺でしたが、荒廃が目立っていました。
正法寺は思っていたよりもこじんまりとした明るい寺でした。
“雨乞いの面「べしみ」”も見せていただきました。

 2寺とも世阿弥のいた時代の後に焼失等の変化を経ていますし、
環境も変わっていますので、私がイメージしていた物語の中の雰囲気とは違っていました。

 それでも、住職がたの熱心なお話をきき、仏像を拝み、
寺の建物や庭のたたずまいに浸って、当時をしのぶことが出来ました。

 

 藤沢周はこの本を出す前に、7年位にわたって度々正法寺を訪ねていたそうです。
作者が、その舞台を細かく観察・調査しながら、
想像力を駆使して物語を作り上げていく作業に、
私もいつしか同調して、創造の世界の中をたゆたっていました。



夏の終わりの時間割 (講談社文庫)
長岡 弘樹
講談社
2021-07-15
紹介者:M.Sさん


 私の選書は気まぐれです。
NHKのテレビ番組「ねこメンタリー」でこの作家を初めて知り、読んでみました。

この本は、2018年に「救済 SAVE」として出版されたものを、改題、文庫化したもの。

6つの短編からなり、軽くて読みやすいけれど構成が緻密な、
ちょっと個性を感じるミステリーでした。

 



教場 (小学館文庫)
長岡弘樹
小学館
2015-12-25
紹介者:M.Sさん


最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく
上野千鶴子
中央公論新社
2022-07-29
紹介者:T.Yさん


母の待つ里
浅田 次郎
新潮社
2022-01-26
紹介者:T.Yさん


紹介者:管理者A

























今年の夏はコロナと猛暑で、さんざんですが、
皆さんお元気でお暮らしでしょうか?

従来ですと、「栞の会」は、8月と12月は休会です。
先月会員の方から、「8月は開催しないのでしょうか?」
とご意見をいただきました。

で、8月は色々と計画がある方も多いかと思いますが、
ご都合のつく方だけでも、集まりましょう、ということになりました。

今月は、管理人も所用で参加できず、残念でしたが、
5名の方が参加してくださいました。

Nさんからは 、欠席原稿が届いています。
まずは、Nさんの原稿から紹介します。

涅槃の雪 (光文社文庫)
西條 奈加
光文社
2014-11-28
紹介者:A.Nさん

 水野忠邦の天保の改革時の江戸の様子を描いた作品です。

 北町奉行、遠山の金さんこと、遠山左衛門尉遠山景元の配下で働くことになったばかりの、
吟味方与力高安門佑が、桜がほころびかけた頃に降ったボタン雪の中、
金杉橋の袂で、食べることもままならぬ極貧農家出の隠売女、
雪花に出会うところから物語は始まります。

 水野が次々に発布する取り締まりを、遠山と共に苦い思いで実行する、
鷹のような鋭い顔をした大男の門佑が、
橋のたもとで雪花に一目ぼれをし、身分制度厳しい、
当時では考えられない夫婦になるまでを
水野が失脚するまでの時空に合わせて描かれます。

 「涅槃の雪」とは雪花の弟が、絶食しながら向かった涅槃(あの世)。
そこは白一面の雪景色だろうと姉の雪花が思っているところです。
雪景色の時の出会いで始まり、子供が生まれようとする幸せいっぱいの門佑夫婦が、
花弁のように落ちてくる雪を眺めて弟を思うところで終わります。

 勿論、フィクションのところはあるのでしょうが、
時代背景が理解でき、テレビで放映された金さんが身近になって、
なかなか楽しく、ほのぼのとしたいい作品でした。

紹介者:A.Nさん


 450ページにわたる厚い、最高裁判事にまでなった
「お気の毒な弁護士」の聞き取りという形で進められる本です。
個人の来歴はさることながら、法曹界と法律満載の書物です。

 友人が厚さなどものともせず読める実に面白い本だと、
しつこく薦めるので読み切りました。

 法廷のやり取りの細かな所は飛ばし読みしましたが、
法曹界の実態、法律が作られたり改正されたりするルートと手続きは
おおよそ知ることが出来、新しい発見でした。

 信州の貧困家庭に育った著者が、貧しくとものびやかな小学生時代から
上田高校時代を経、経済・社会科学の殿堂の一橋大学法学部入学、
三菱銀行に入行したものの約1年で辞職、
その時はすでに結婚していましたが、ぶらぶらする毎日。
司法試験が勉強だけで合格できることを知り、
1年突破計画を立て猛勉強、合格。

 弁護士になるという報告を郷里のお世話になった和尚に行ったら
「お気の毒な弁護士かあ!」と言われ、
その時にはどういう意味なのか分からなかったそうです。

 「司法試験合格の瞬間に、君は悩みや問題を抱えた人たちのために、
働き続けなければならないという道を選んでしまった。お気の毒さま。」
ということだったと後で知ります。

 我が強い人。固定観念や偏見がない人。自由な人。はっきりしている人。

 「法律論を勉強し過去の判例を読んで考える」のではなく
「今生きている人の幸せになるために法律はある」と彼は言います。
それには机上の司法試験の勉強だけではだめ、
世の中を知る体験がないといけないと。

 彼が最高裁判事の時の案件
(預貯金の遺産分割性・再婚禁止期間事件・夫婦同氏強制違憲訴訟等)が載っていて、
そのところだけでも、皆様お読み下さい。
常日頃、高裁まで来たのに最高裁でひっくり返される案件が多く
残念に思うことが多々ありますが、
こんな方が判事になることが許される法曹界なら、
日本も捨てたものでないと思うはずです。

月夜の森の梟
小池 真理子
朝日新聞出版
2021-11-05
紹介者:A.Nさん

 副題にあるように、現在70歳の作家・小池真理子が、
同じく作家のご主人を癌で看取った時のことを書いた、
号泣と深い悲しみと鎮魂の書です。

 朝日新聞に連載されましたから、すでにお読みの方も多いと思います。

 名作というより、名品だと思いました。
家で癌に侵されたご主人を看取るというのは大変な苦しみだったと思いますが、
奥様にこんなに素晴らしい作品を残すことをさせたご主人の死は宝です。

 同業者同志がめぐり逢い、愛し合い、子供は作らないということで最初は籍も入れず、
この年齢にしては新しい形の事実婚をする。
軽井沢で自然を楽しみながら、共に語り合い、飲み明かし、猫と暮らす。
そんな彼が癌を宣告され、家で最期を迎えたいと言う。
弱っていくご主人を目にし、常日頃かっこいいことを言っていたのに、
死にたくなくなる姿を目にする。

 生前の彼を何かにつけ思い出し、ご自分の悲しみを自然描写と共に昇華させる。
全部で50の小品ですが、すべて詩になっており個人の思いを越えた普遍的な愛の歌です。

存在の美しい哀しみ (文春文庫)
小池 真理子
文藝春秋
2013-02-08
紹介者:A.Nさん



 「月夜の森の梟」が素晴らしかったので読んでみました。
著者には「無伴奏」「水の翼」「瑠璃の海」「水無月の墓」
「望みは何と訊かれたら」「神よ憐みたまえ」など素敵な題名の作品が多いです。

 チェロ奏者をめざす我儘な男のもとに嫁ぎ、
早めの予期せぬ妊娠をしてしまったために旦那に疎まれ、
プラハへ旦那だけ留学。
婚家で男の子を生んで、他の優しい男性に心を奪われ妊娠してしまい、
婚家を身一つで追い出された母親。
彼女の周りの人7人を主人公に立て、それぞれの立場で描いています。
従って、重複も多くなっているので、ひとつずつ日を置いて読むのがいいかもしれません。

 プラハ・ウィーン、クラシック音楽・アンナカレニーナの小説などを素材に、
あくまでも格調豊かにハイソに、
「赤ん坊の時婚家を追い出された母に会うことなく育ち、
父と同じチェリストを目指す青年」の存在を美しく悲しく書こうとしています。

 素材が陳腐だけど「美しく書かれているんじゃないですか」としか言いようがないです。
主人公がみんな自分の運命に納得して生きているので共に悲しみようがない。
私の読み取りが浅いのかもしれませんが。

大雪物語 (講談社文庫)
藤田 宜永
講談社
2019-12-13
紹介者:A.Nさん



 ご主人の本も読んでみようと図書館に行きましたら、
多作の方らしくずらりと並んでいまして、まずは、字の大きいのを借りてみました。

 201×2月に関東甲信越から東北にかけて記録的な大雪になり、
長野県K町も観測記録を上回る豪雪となりました。

 道路がすべて遮断されたとき、人々はどんなことに巻き込まれ、どんな行動をとるか?

 K町を舞台に、性別も年齢も職業も生まれた境遇も全く違う6人の主人公を登場させ、
彼らがどう非常事態を乗り切るかを描いています。面白かったです。

 人物が生き生きと描かれ、解決方法も様々、
自分の過去と折り合いをつけ、皆ほのかな希望を見出す結末になっています。

 なかなか力量の在る作家なのだと思いましたが、
そう思うのは多分私と彼は同じ世代だからと思います。
彼は私より一つ年下、正当な文章、文体、構成。
読者を勇気づける文学。
私はもっとはみ出した書き方をする作家と思い込んでいました。
一冊読んだくらいで決めつけるのはいけないことですが。 

紹介者:M.Hさん


カード師
中村文則
朝日新聞出版
2021-05-07
紹介者:M.Hさん


太平記 2022年7月 (NHKテキスト)
安田 登
NHK出版
2022-06-27
紹介者:M.Sさん


紹介者:M.Sさん


安田登 特別授業『史記』
安田登
NHK出版
2020-02-27
紹介者:M.Sさん

 NHKEテレの「100de名著」を時々見ている。
時間的制約もある為、ゲスト講師の話をもっと聞きたいと思うことが多い。
そういうときはテキストを購入する。
テレビの内容以上に中身の濃い話がまとめてある。

             

 安田氏は下掛宝生流ワキ方能楽師だが、その他にも多角的な活動をしており、著書も多い。
20195月に放映されたNHK100de名著」の「平家物語」以来、
ファンになってしまった。

 今回は、彼が講師となった上記の3冊を紹介。
3冊とも、膨大な内容を分かりやすく、要点を選び、示唆に富んだ解説を行っている。

 


ドリトル先生航海記 (新潮文庫)
ロフティング,ヒュー
翻訳:福岡伸一
新潮社
2019-06-26
紹介者:M.Kさん

紹介されている岩波少年文庫 は 福岡伸一訳ではなく井伏鱒二訳なのです。

井伏鱒二の訳は読んでいません。

福岡さんは可能な限り平明に、自然な流れを保って、端正に

やさしく訳されたそうです。
古めかしい言い方はもう少し軽やかに、
一人称の「わし」は「わたし」に直したとのことです。

 

とにかく読んでいて楽しく、この暑い夏をのりきるのに、

いい本ではないかと思います。
図書館で借りずに買いました。


最期まで在宅おひとりさまで機嫌よく (単行本)
上野 千鶴子
中央公論新社
2022-06-09
紹介者:M.Kさん


南米「棄民」政策の実像 (岩波現代全書)
遠藤 十亜希
岩波書店
2016-05-19
紹介者:S.Mさん


どっこい生きてる90歳 老~い、どん! 2
樋口 恵子
婦人之友社
2022-04-25
紹介者:T.Yさん


紹介者:T.Yさん


紹介者:管理人A


以前に知人よりもらった本。
長らく放置していましたが、今回読んでみました。
朝日新聞社が「朝日ぎらい」を出すのだから、どんな本?
と思ったのですが、こんなにタイトルと内容が違う本も初めて。
「新しいリベラルの姿を描いた」ということで、
色々な角度からアプローチするのだが、
そのアプローチの方向が、あまりのも多角的で、
私の頭では、追いきれない。
例えば、テオクラシー、アリストクラシー、リベラルデモクラシー、
リベラリズム、リバタニア、サイバーリバタリアン、
リベラル部族、保守派部族、リベラル共和国。
数ページ読んだだけで、これだけの単語が出てくる。
使われている単語を、ここに書きだそうとすれば、
膨大な量になり、ここに書ききれるものではない。
アプローチの仕方は、面白いと思うが、
もう少しシンプルに書いてほしいなぁ、というのが本音。

閉鎖病棟(新潮文庫)
帚木 蓬生
新潮社
2014-11-14
紹介者:管理人A


心に悩みを抱えた患者が暮らす病院を舞台に、ドラマが繰り広げられる。
社会的には、許されない行為を犯したために、治療を受けているが、
心の奥を覗くと、安易にその行為を非難することはできない。
読み進むにつれ、胸が痛くなり、涙なしでは読み切れない。
是非、皆さんに読んでほしい。

紹介者:管理人A



帚木蓬生の「閉鎖病棟」を映画化したもの。
結構、評判になった映画なので、観たかたも多いのでは。
私は、今回、Amazon  の prime videoで観ました。
多少設定は違うものの、原作を損なうものではない。
こちらも、涙なしでは、観ることができません。

後悔病棟 (小学館文庫)
垣谷美雨
小学館
2017-04-28
紹介者:管理人A


これは、「栞の会」の会員のT.Mさんからお借りしたもの。
「栞の会」では、垣谷美雨さんの本はよく紹介され、
読んでいる方も多いです。
主人公は、空気を読めない女医が、庭で聴診器を拾うが、
その聴診器は、患者の声を聴くことができる不思議な聴診器。
聴診器で、末期がんの患者の声を聴きながら、
患者に寄り添い、患者の今までの人生を肯定する。
今回初めて読みましたが、作者の心の優しさに触れることができる、
読後感さわやかな本でした。














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