今日は、比較的暖かな1日でしたね。
緊急事態宣言が、延長されましたので、今月の「栞の会」もZoomで行いました。
今回は、Hさん、Nさん、Sさん、Sさんの4名の方が、
Zoomデビューしてくださいました。
Hさんからは、「栞の会」が終わった後、本当にお会いしたような感じでした。終わってから何処かに帰らなければならないような気分でした。とても楽しかったです。短歌の結社もリモートでやるようなので、頑張っておいてよかったとしみじみ栞の会に感謝する次第です。
とメールをいただきました。
嬉しいですね。
また、欠席されたAさんからも、以下のお便り&本の紹介を送っていただきました。
嬉しいですね。
また、欠席されたAさんからも、以下のお便り&本の紹介を送っていただきました。
栞の会に入れて頂いてから、1年少しになります。余り出席出来なかったのですが、栞の会に入って、本当に良かったと思っています。本を読むのは昔から好きでしたので、皆様から様々な本をご紹介頂けるのが、とても貴重に思います。
等を読みました。
まだまだこれから読みたい本が沢山あるので、とても楽しみです。
今月私がご紹介したい本は、河合隼雄の本3冊です。
20年位前に感銘を受けて、又最近読み返しました。
最後にご紹介したい本が、
読売新聞に連載されたコラムを一冊の本にまとめたものです。
気楽に読めて、毎日の生活に役立つ内容の本と思います。
さて、当日参加された方のご報告です。
Hさん
Hさん
Hさんからは、原稿もいただいています。
今年は向田氏没後40年とのこと。
時は昭和12年。
舞台は東京山の手。
登場人物: 製薬会社のサラリーマンである水田仙吉とその妻たみ
水田の親友の門倉修造とその妻
仙吉の一人娘さと子
水田仙吉は学歴と容姿に於いて劣るが、小企業ではあるが有能なサラリーマンである。
一方、20年来の親友である門倉修造は背も高くハンサムで、
軍需景気で羽振りのいい中小企業の社長である。
軍需景気で羽振りのいい中小企業の社長である。
この二人は本当に信頼しあっていて、家族ぐるみの付き合いをしている。
そして門倉は水田の妻たみに密かな思慕を抱いている。
たみは門倉のことを憎からず思っているが、慕われていることに気づかぬふりをしている。
最後まで男二人の友情は続き、たみも夫を裏切らない。
こうして進む市井の2家族の暮らしぶりが飽きさせない展開で綴られる。
この門倉と水田との友情はあたかも神社の鳥居に並んだ狛犬阿(あ)・呍(うん)のように
切っても切れない関係として続く。
そして、この2家族の生活の背景には、やがて太平洋戦争へと続く
日中戦争・昭和の戦争の時代を予感させるものが流れている。
お咲は自分の母親が作った借金を返すために、
割の良い介抱人(今で言うヘルパーのような職)の仕事を始める。
仕事を紹介してくれるのは「鳩屋」という口入屋(くちいれや)で、
そこの主人である五郎蔵とお徳夫婦に見守られ誠心誠意働くお咲はひっぱりだこだが、
贅沢と男で自堕落な生活の母親に振り回され悩む日々を送る。
現代と違うところは介護保険があるわけではないので、
財力のある家庭でしか介抱人は使えないし、
介抱人も一睡もできないこともある厳しい稼業ではある。
それも母親のした借金の返済のためだが、
その理不尽なしわ寄せを健気に務めるお咲の心の支えは、
離縁された婚家で唯一可愛がってくれた舅からもらった銀の猫の根付けだった。
苦しいときは、その根付けを握りしめる。
そして介抱人を通して人々の人生や心の中に触れられることで、お咲は仕事に誇りを感じていく。
住み慣れた自宅で、過度な治療はせずに少しずつ枯れるように自然な死を迎えることの意義を感じる。
紹介者:Yさん
第164回直木賞受賞作
全米図書賞受賞
紹介者:管理人A
2011年ミステリーランキング1位
第2回山田風太郎賞 第65回日本推理作家協会賞