秋らしい気持ちの良い日が続いていますね。
先月は臨時休業しましたので、間が1か月空くと、随分久しぶりの感じがしました。
今日はSさん紹介の本で、日本の農業政策、
Yさんの紹介の本で老後の筋トレの話で盛り上がりました。
Nさんは出席予定でしたが、急用がおできになり、欠席。
Nさんから原稿が届いていますので、それからご紹介します。
紹介者:A.Nさん
イエス・キリストが「『隣人を愛し、敵を憎め』といわれている。
しかし、私は言っておく。敵を愛し、迫害する人のために祈りなさい」
(マタイによる福音書5章43~44節)
・・・この言葉をいつも忘れないようにしていた。
敵対する人々を憎むのではなく、
その人たちにはどのような内在的論理があるかをとらえられるように努力した。
冒頭に著者はこのように書いており、
この本は、まさにプーチンやゼレンスキーの「内在的論理」を探ることから始めています。
理由(その理由が全くナンセンスであったとしても)がなければ
プーチンだって簡単にウクライナに攻め入ることはなかったはずというわけです。
「悲劇のウクライナ」に心を痛めているものには、
少々ロシア寄りと捕われかねないところがあると思いました。
でも極めて冷静沈着に学究的論理で書かれていることは、
知性派の著者ですから確かです。
で、どうしたらこの状況を打開できるのか?
プーチンは元より、武器供与により戦っているウクライナも、
勇ましいことを言って、武器供与で煽り立てるアメリカも、
さらに、「ロシアを勝利させない」と勝敗ラインを明確にしてしまった
ドイツのショルツ首相もだめだ、
ウクライナ支援の姿勢を打ち出したローマ教皇も、
ロシア正教会のキリル総主教もだめ。
対話のみが解決する、著者はこう言います。
そして、創価学会青年部が2022年3月に発表した
「対話による外交声明」を高く評価します。
「闘う言論」しかないのだと。
敬虔なクリスチャンですが、創価学会のSGI(創価学会インターナショナル)
憲章に謳われている「仏法の寛容の精神」に
著者の心のベクトルはかなり動いていると思われます。
それにしても、世界はあまりにも複雑で、
著者の細かな追求による著述も複雑、
はるかに私の頭のキャパを越え、上記の私の記述は間違っているかもしれません。
そうだとしたらごめんなさい。
辛くてザーッと目を通しただけになってしまいました。
最近辛いものを見たり聞いたりするのを避けるようになってきた自分を感じます。
戦争になれば必ず、女性が男性兵士たちに襲われる状況が起きます。
そんななか、普通の娘さんたちがひどい目にあわないよう、
花街出身の女性たちが組織を組んで守ろうとしていたことが書かれてありました。
悲惨な中で発揮できる優しさというべきでしょうか、
花街の女の矜持というべきでしょうか、暖かなものを見たような気がしました。
この本は友人に薦められて読みましたが、
著者はテレビでもアフロヘアのジャーナリストとして有名な方だったようで
私は知りませんでした。
家電販売会社の営業マンを父に持ち、次々に電化製品を購入、
経済成長とともになんの疑いもなく人生を謳歌して育ち、
朝日新聞大阪支社に入社してもとんとん拍子に活躍してきた著者が、
東北の震災の原発事故後の節電以後、
衣を一枚ずつはぎとるように電化製品を取り払っていきます。
掃除機に始まり電子レンジ、エアコン、冷蔵庫・・・電気温水器・・・。
捨てるとなんと自由になれることか。
買え買えと、持たねば不安になるよう踊らされる資本主義経済そのものに
どっぷりつかっていたと気づいた彼女は、とうとう朝日新聞大阪本社を退職、
高級マンションから築50年のワンルームマンションで、
カセットコンロで料理し、洗濯は手洗い、
銭湯という徹底した何もない生活に移ります。
面倒くさいのが人生だ、と電化製品を失くした後の対処方法
(余った食品を干す、たらいで洗濯等)を実に丁寧に書きます。
説明文の丁寧、緻密さに、彼女の徹底ぶりを見る気がしました。
思えば、私は、幼い頃に各家庭に水道、電気、ガスが送られたのに驚き、
冷蔵庫に始まる電化製品が次々と世に現れ、
ポリ製品やインスタントラーメンなど、
数え上げたらきりないほど、生活が便利で豊かになっていくのを
目の当たりに経験し肌で感じた世代です。
著者以上に物を失っても恐れないはず、
子どもの頃に戻るだけ、そう思いました。
でも、エアコンなしの冬は考えられない、暖かな素材の靴下を履けば良、くないです。
死に方を知るため、著名人や様々な職業の人に「死について」の持論を
インタビューしたものです。
人はみな裸で母親の産道を通って
(ま、帝王切開で生まれれば通りませんが)同じく生まれます。
なのに死に方は実に多種多様。
「私の最期はどんなだろう?」とつくづく思った次第です
「死を前にしたからって価値観が急に変わることはないですよ。」
「何かに夢中になると言っても、それまでに土台(思うこと)があったからで、
急に未知のことに夢中にはならない。」
死ぬ瞬間までカッコ悪くても良くてもその人なりに生きていくしかない、
という癌になった外科医の話が身に沁みました。
紹介者:A.Nさん
主人が小池真理子の「神よ憐みたまえ」をぼろくそに評価したので、
では誰を評価するのかと聞いたその一人が絲山秋子でしたので、読んでみました。
『妻の超然』『下戸の超然』『作家の超然』の三作品が収録されています。
超然な人とはきわめて自己中、マニアックな人のことですが、
まあ特に珍しいことでもない、そういう話よく聞くよ、
周りにもいるし、そんなところでした。
これは娘が感動したと薦めたので、もっと絲山秋子を知るために読みました。
芥川候補作品で純文学の系統に入ります。
宝くじ3億円が当たったので、会社を辞め、
全国を旅した結果、気に入った敦賀に古い家を買い、
釣りやチェロなどしながら一人悠々と日を送る男「海の仙人」が主人公です。
彼には、ちょくちょく敦賀の家を訪ねてくる片桐という、
前の会社の同僚で密かに彼を愛している、明るく面倒見の良い女性がいました。
彼は片桐の愛に気づかず、<かりん>というキャリアウーマンと浜辺で出会い、
週末に楽しい日々を送るようになります。
やがてかりんは癌に侵され死んでいきます。
さらに、彼女を看取ってから、彼自身も雷に打たれ両目を失ってしまいます。
その後、彼は片桐の愛に気づきます。
最後、浜辺でチェロを弾く彼のもとに、失明してから訪れていなかった
片桐の足跡が近づいてくるところで小説は終わります。
映画のようなシーンです。
<ファンタジー>という意識するものにしか分からない
不思議な人物(?)を登場させ、物語を展開させています。
ファンタジーは淋しさは救ってくれますが、奇跡は起こしてくれません。
作者は、ファンタジーの存在による効果をはっきり意図して登場させたと思われますが、
その意図が私には分かるような分からないような。
でも彼を登場させたことにより香り高い文学になったことだけは確かだと思います。
紹介者:S.Iさん
紹介者:S.Iさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:M.Sさん
紹介者:M.Sさん
紹介者:T.Aさん
紹介者:T.Aさん
紹介者:T.Aさん
紹介者:M.Hさん
紹介者:M.Hさん
紹介者:M.Kさん
紹介者:M.Kさん
紹介者:H.Yさん
紹介者:S.Cさん
紹介者:S.Cさん
紹介者:T.Yさん
紹介者:T.Yさん
管理人:A
著者の佐藤章氏は、元朝日新聞の記者。
現在は、フリーのジャーナリストです。
今でも、朝日新聞の「論座」に寄稿したり、
また、新聞社退職後は、慶應義塾大学で
ジャーナリズムを教える特任教授をしていました。
この本は、佐藤氏が、今まで小沢氏にインタビューをしてきた記録です。
小沢氏は、新しい政党を作ったり、壊したり。
どういうビジョンを持って、動いていたのか、
当時は、さっぱり分かりませんでしたが、
この本を読んで、少し分かったような気がします。
また、私は、小沢氏に対して、少しdarkなイメージを持っていましが、
この本をよんで、こちらも、少しイメージが変わりました。
こんなことを言ったら、小沢さんに対して、
失礼になってしまうかもしれませんが、
案外清潔で、真面目な政治家だったんだなぁという感じ。
管理人:A
若い人に向けた人生論。
全編、まさしくこれぞ、岡本太郎。
「芸術は爆発だ!」のとおり、「人生は爆発だ!」
という感じの本でした。
勇気を持って、人生にチャレンジしていく必要を感じました。
管理人:A
NHKで、松坂慶子主演で、放映されました。
ドラマを見てから、本を読んだのですが、
設定は随分違っていました。
本を読んでから、ドラマを見れば、また感想も違ったのでしょうが、
ドラマの印象が強くて、なんか・・・・・。
暇つぶしには、いいかなぁ・・・・。