めっきり秋らしくなってきました。
前回、「栞の会」でこれからの運営委方法について、
皆様の意見を伺いました。
コロナ禍に対応し、Zoomで開催してきましたが、
Zoomでの開催も、おおむね好評でした。
以前は、浦和のコミュニティセンターのラウンジを利用していましたが、
浦和が遠い方にとっては、Zoomの方が参加しやすいようです。
遠距離にお住まいの方にもたくさん参加していただけるよう、
これからも、基本はZoomで開催しようと思います。
ただ、対面での開催も、よい点は、たくさんありますので、
年に数回、親睦を兼ねて、対面でしようかと、考えています。
さて、本日のご報告です。
今回もたくさんの本が、紹介されました。
特に評判が良くて、たくさん読まれている本は、
今年度本屋大賞を受賞した、
ディーリア・オーエンズ著「ザリガニの鳴くところ」です。
皆さんも、お手に取ってみては、いかがでしょうか?
紹介者:M.Kさん
紹介者:M.Kさん
紹介者:M.Kさん
紹介者:C.Tさん
紹介者:C.Tさん
紹介者:T.Yさん
紹介者:T.Yさん
紹介者:K.Oさん
今日の栞の会参加者12名のうち3名が取り上げた今大人気の小説です。
ミステリ-であり、一人の少女の成長の記録であり、
差別や環境問題を扱う社会派小説であり、
自然や風土を描いた小説であり、と盛り沢山。
500ページ超の長編でありながら、
決して飽きさせることがないのは瑞々しい作者の筆致によるところだと思います。
とはいえ、栞の会がなかったら果たして読み終えることが出来たかどうか。
驚愕のラストシ-ン、近年こんなに泣いた本はありません。
間違いなく私にとっての今年のベスト1です。
紹介者:H.Yさん
紹介者:K.Nさん
紹介者:K.Nさん
紹介者:N.Hさん
数々の著名人とのインタビューをこなしてきた阿川佐和子が、
初対面もしくはあまり交流のない人とのインタビューを
失敗も交えて35のヒントで紹介しています。
多少の謙遜と誇張とそれに阿川氏の親の七光りはあるにしても
読み始めてひきこまれました。
ヒントの幾つかをご紹介します。
1. メールと会話は違う、 会話は生ものである
2. 上っ面な受け答えはしない
3. 相手の気持ちを推し測る
4. 素朴な質問を大切に
5. 先入観にとらわれない
6. 日本人は相づち好き
7. 相手のテンポを大事にする
8. 憧れの人への接し方
9. 遠藤周作氏とのこと 具体的な話を引き出すことがポイント
この本を私が手に取ったのには理由があります。
私は難聴で補聴器も常に使用していますので、
『聞く力』という文字が何か聴力と関係があるような錯覚がありました。
しかしこの本と聴力とは何の関係もなかったですが、
笑ったり肯いたりと参考になる一冊でした。
紹介者:N.Hさん
昭和という時代は私にとっては生涯の半分以上を過ごした時代ですが、
どっぷり浸かっていた割には、客観的に考察できない期間です。
この長い変化の多い昭和という時代を作者原武史は
下記のようにおおよそ5つの時代別に清張作品を検証しています。
敗戦から立ち直りつつあった日本の姿を情死を題材に
寝台特急「あさかぜ」を登場させ日本の技術力の高さと
鉄道の運行の正確さを示して頼もしさを感じさせてくれます。
また情死にまつわる女性の執念、実行力も感じ取れます。
紹介者:N.Hさん
日本のめざましい経済成長から取り残された者たちへの
凄まじい格差と落差を主人公の不治の病(当時は)を
これでもかこれでもかと書きます。
病だけでなく日本の太平洋側と日本海側の落差も感じさせられます。
当然舞台は日本海側でした。
紹介者:N.Hさん
紹介者:N.Hさん
帝銀事件や国鉄総裁下山定則氏の轢死事件など
未解決の事件は当時連合国軍の占領下にあって、
GHQの謀略だったのではと言及。
これらはこの時代ほど露骨ではないにしても、
現在に至る米軍基地の問題など我々の記憶に新しい事件も思い起こさせられます。
紹介者:N.Hさん
紹介者:N.Hさん
紹介者:N.Hさん
昭和11年2月22日に起きたいわゆる2・26事件についてです。
国家改造を目指す青年将校1400名ほどが反乱を起こし、
斎藤内大臣、高橋是清大蔵大臣、渡辺錠太郎総監を暗殺。
鈴木貫太郎侍従長は重傷(私の記憶ではこの鈴木貫太郎氏は
女子大で私の1期上の方の御祖父に当たる方だと思います)。
紹介者:N.Hさん
執筆半ばで清張が亡くなられ、未完の遺作となったものです。
これは殆どノンフィクションではないかと思われます。
昭和天皇とその母親である貞明皇后との間には確執があり、
皇后は次男の秩父宮のことがお気に入りだったのではというような
皇室のことをタブーを恐れずに述べています。
未完の遺作となってしまったことを残念に思いました。
紹介者:N.Hさん
紹介者:N.Hさん
紹介者:N.Hさん
紹介者:A.Oさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:Y.Oさん
紹介者:S.Mさん
紹介者:S.Mさん
紹介者:管理人A
心的障害を持つ女性たちのシェルター「アグネス寮」が、ある日、火災に見舞われる。
その施設を運営をしていた「先生」が焼死する。
遺体を確認すると、焼死した「先生」は、本当の「先生」とは
別人だということが判明する。
センセーショナルな始まりから、いったい「先生」は、
いつ別人と入れ替わったのか、という謎解きが始まる。
600ページを超える大作で、途中までは、面白さにぐいぐい引き込まれるが、
最後の結末は、ちょっと、軽い感じが否めない。