ありがとうございました!
今回は、単に自分が読んだ本の紹介だけではなく、
会員の方がお孫さんのために書かれた本や、ご主人が書かれたの紹介もあり、
皆さん多才だなぁ・・と感心!
さて、今月の報告です。
トップバッターは、仕事が忙しく、なかなか参加できないC.Sさんから
最近読んだ本のご報告を受けましたので、ご紹介します。
すごい読書量ですよ!
近況です。
色々読んでますが今回は直木賞を受賞した米澤穂信さんです。
1年程前から初期~中期の米澤穂信の作品を読んでいます。
その前からアンソロジー(←有川ひろ目当てで借りたものです)で短編は読んでいましたが、
本屋の平台に積んであった「巴里マカロンの謎」のカバーを見て
「男性作家なのに可愛いカバーだな」と思って図書館で借りたがきっかけです。
読んでみてこの本は11年振りに書かれた「小市民シリーズ」と言われる物の最新刊と知り、
既刊の3作品を借りました。
その後「古典部シリーズ」「ベルーフシリーズ」「本と鍵の季節」
「満願」「追想五断章」「ボトルネック」「儚い羊たちの祝宴」と手当たり次第読み進め、
直近は「折れた竜骨」を読みました。
日常の謎を題材にすることが多い作者にしては珍しく、
十二世紀末のヨーロッパの仮想王国が舞台となっており、
魔法あり、ミステリーありで、最後まで目が離せなかったです。
一見(一読?)何気ない一文が物語のクライマックスで効いてきて、
本当に無駄な文章なんてなく、米澤作品を読むときは心して読まねば、
と改めて思いました。
直木賞を受賞した「黒牢城」は作者初の時代小説とのことで
どんな話か想像がつきませんが、
受賞フィーバーのほとぼりが醒めた頃に読もうと思います。
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:C.Sさん
紹介者:A.Aさん
息子夫婦、孫娘と暮らし始めた静子さん(75歳)は、
家族や自分の周りにある小さな綻びに気づき、
それらにひとりでさりげなく手当てをして解決していく。
家族4人それぞれの視点から語られているのも読みやすかったです。
静子さんは自由で自然体で勇気もあるなと思いました。
なかなかあの境地には達せません。
紹介者:A.Aさん
1945年8月8日に、友人のささやかな結婚式に向かう男性が
坂道を登る場面に始まり、花嫁の姉が苦しんだ末、
8月9日午前4時17分に出産する場面まで、
8月8日のそれぞれの家庭の様子が、淡々と描かれる。
出征する友人のために卵を分けてもらいにいく人、
亡くなった姉の夫からの手紙を手に、会う日を楽しみにする人、
刑務所にいる夫の面会に行く妻など読めば読むほど、
その人達が無惨な明日を迎えることが胸に迫ってきます。
紹介者:A.Aさん
東京女子大学で長く教鞭をとられた池 明 観先生の自伝。
その人生は苦難の連続ですが、決して屈することなく、
ご自分の目指すところに向かって前進し続けるお姿に感服しました。
紹介者:M.Kさん
紹介者:K.Nさん
紹介者:K.Oさん
紹介者:K.Oさん
作者の父、井上光晴をめぐる母と瀬戸内寂聴をモデルに書いた小説。
時系列に長内みはる(瀬戸内寂聴)と笙子(母)が交互に一人称で語る。
一人の男をめぐる二人の女性は決して嫉妬したり争うことはない。
お互いを認め合い尊敬している。
白木はカリスマ性はあるが、女性関係が絶えず、
その魅力が今一つ伝わってこない。(作者の父に対する厳しさゆえか)
みはるが出家して19年後、篤郎は肺がんで亡くなる。
みはると笙子は同志とも呼べる友情を育んでいるように感じた。
篤郎の死後、笙子も病に犯され、死に向かう描写が感動的。
「長内さんと篤郎の本当の関係のことは誰の前でも触れぬまま、
口にせぬまま私は死んでいくのだろう」
「さようなら。私はその時自分の娘たちのことも長内さんのことも考えていない。
ただ篤郎のことだけを考えている」
笙子の妻としての強い矜持を感じた。
紹介者:K.Oさん
紹介者:K.Oさん
紹介者:Y.Aさん
紹介者:Y.Aさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:S.Nさん
紹介者:M.Sさん
紹介者:M.Sさん
オランダの児童文学。
翻訳者の西村由美さんは埼玉支部のKKさんのお友達で、
「あなたの高校の後輩よ」と教えていただいて読んでみました。
ヨーストはおばあちゃんと二人暮らしの夢見がちな気弱な少年。
ある日、小学校の庭で子供たちが
「どこから来たの マホッフェルチェ・・・地面の下からやって来た・・・」
を歌って遊んでいると(花いちもんめの遊びみたいとのこと)地面が割れて、
泥にまみれたマホッフェルチェが現れる。
マホッフェルチェは地下世界の王。ヨーストは青い月の石を求めて彼を追う。
イワン王子もやって来て一緒に地下の王国へ。
地下ではヒヤシンタ姫が魔法を使って2人を助けてくれる。
青い月の石を手に入れて地上に戻ってくるが、しつこい追手が・・・。
勇気、友情、信頼。夢や魔法の不思議な世界の楽しい冒険物語。
紹介者:M.Sさん
フランス映画を思わせる大人の男女のお伽話。
女(ロール)は夫と死別した金箔職人。
彼女は夜遅く、自宅のアパルトマンに入ろうとして強盗に襲われ、バッグを奪われてしまう。
鍵も無く、家に入れない彼女は向かいのホテルに頼み込んで泊まるが、
気を失って緊急入院に。
男(ローラン)は離婚歴のある書店主。
朝の散歩の路上で女ものの紫色のバッグを見つける。
遺失物係りに届けに行くが、結局、自分で持ち主を探そうと持ち帰る。
女性のバッグを覗くことに後ろめたさを感じながらバッグを開けてみるが、
鍵束や色々な物が入っているのに、身元を示すようなものが全く見当たらない。
中にあった赤いモレスキンの手帖を開くと、
感想や「好きなもの」「怖いもの」の箇条書きでびっしり書き込みが。
「私は人がいなくなった後の海沿いの散歩が好き・・・
私は電車の中で眠るのが好き・・・私はエリック・サティが好き・・・。」
「私は赤アリが怖い・・・私は時間が経つのが怖い・・・」。
読むうちにその持ち主に魅かれていく。
あれこれ手を尽くすが、彼は彼女にたどり着けるのか・・・。
紹介者:S.Mさん
紹介者:S.Mさん
紹介者:S.Mさん
紹介者:C.Tさん
紹介者:T.Yさん
76歳の桐子さんが、お金がない一人暮らしの不安から思いついたのが刑務所暮らし。
人を傷つけないことが条件で、万引き・偽札作り等の犯罪を試みます。
犯罪に絡んで出会いもあり、善良な桐子さんの結末まで一気に読めます。
紹介者:T.Yさん
「魔女の宅急便」の作者角野栄子さんのお嬢さんが、お母様のコーディネートを書いた本です。
色の使い方や小物の合わせ方等々、目からうろこのコーディネートを学べます。
「真田丸」が放送された頃「前立腺がん」の手術を受けた著者が、
執刀したドクターとの 対談形式でがんを語っている本です。
がんや医学を真面目に捉えているのに、笑えます。
管理人A
相馬黒光がモデルの小説。
明治時代になって、新しい時代の幕が開け、
女性も新しい生き方を模索するようになった。
果敢に自分の人生を切り開いていく、女性の姿が描かれた
読後感がさわやかな小説。
葉室麟は、5年前に亡くなられましたが、
もっとたくさんの小説を書いてほしかったです。